予告編
イントロダクション
山本奈衣瑠
×
吉行和子
×
こささりょうま
今最もスクリーンに愛される俳優
日本映画界の至宝
初長編にして映画祭を席巻中
年齢を超えて才能あふれる演技人が集結!
今を切に生きる人々に贈る、珠玉の物語。
本作は、東京オリンピック開催直後のゲストハウスを舞台に、
住み込みで働く詩子とそこに集う人々の交流と愛おしい日々を描いたヒューマンドラマ。
ワルシャワ国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、
すでに10以上の海外の映画祭で上映され、市井の人々への温かい眼差しと美しい映像で評価を得ている。
主人公の詩子には、『猫は逃げた』(今泉力哉監督)で注目を浴び、2024年は『SUPER HAPPY FOREVER』(五十嵐耕平監督)『夜のまにまに』(磯部鉄平監督)と主演・メインキャスト作が続く山本奈衣瑠。
若者たちの心の拠り所となる泉さんを日本映画を牽引してきた吉行和子が演じ、小柄な身体で纏う風格とチャーミングな役どころで魅了する。
さらに、俳優として多くの作品に出演し『DitO』で監督デビューを果たした結城貴史、『MONDAYS』(竹林亮監督)『Cloud クラウド』(黒沢清監督)など話題作への出演が続く三河悠冴、映像や舞台を中心に活躍の場を広げる生越千晴、そして多芸多才で愛されるモト冬樹など、世代を超えて才能あふれる演技人が集結した。
監督は本作が長編デビューとなる、こささりょうま。
MVやテレビドラマで培った確かな手腕で、今を切に生きる若者たちの機微と営みを丁寧に紡ぎ出す。
主題歌「36.5」は、東京府中発のギターロックバンド「kobore」による書き下ろし楽曲。日々懸命に生きる人々に寄り添うメッセージソングで、共感を呼ぶ。
また、ゲストハウスの聖地として知られ、日本のみならず世界中から宿泊者を迎える「toco.」で撮影を敢行。築100年超の日本母屋を残した景観が、映画の世界観を引き立てている。
物語
ここは、人生の休憩場所。
日々に少しだけ疲れてしまった人々の心を解きほぐす...。
2021年東京オリンピック開催直後、都会の喧騒に佇むゲストハウス「ココ」。
住み込みでアルバイトとして働く詩子は、元旅人でオーナーの博文とSNSにハマり
ライフハック動画を配信する泉さんと共に、慎ましくも満ち足りた生活を送っている。
ココにやってくるのは、バイト先が潰れてしまい目標もなく、
くすぶる存や、声優の夢を諦め就職しようとするも、
両親から帰国を促されている中国人のシャオルーなど、悩みを抱える若者たち。
笑顔でお客さんを迎える詩子にも、わけあって田舎を飛び出してきた過去があった...。
「休憩が大事。考えながら休んでいいのよ」
ココでの生活が、日々に疲れてしまっている人々の心を少しずつ解きほぐしていく。
たもつ
本作は、東京オリンピック開催直後の
ゲストハウスを舞台に、住み込みで働く詩子と
そこに集う人々の交流と愛おしい日々を
描いたヒューマンドラマ。
ワルシャワ国際映画祭でのワールドプレミアを
皮切りに、すでに10以上の海外の映画祭で上映され、
市井の人々への温かい眼差しと
美しい映像で評価を得ている。
2021年東京オリンピック開催直後、
都会の喧騒に佇むゲストハウス「ココ」。
住み込みでアルバイトとして働く詩子は、
元旅人でオーナーの博文とSNSにハマり
ライフハック動画を配信する泉さんと共に、
慎ましくも満ち足りた生活を送っている。
ココにやってくるのは、
バイト先が潰れてしまい目標もなく、くすぶる存や、
声優の夢を諦め就職しようとするも、両親から
帰国を促されている中国人のシャオルーなど、
悩みを抱える若者たち。
笑顔でお客さんを迎える詩子にも、わけあって
田舎を飛び出してきた過去があった...。
「休憩が大事。考えながら休んでいいのよ」
ココでの生活が、日々に疲れてしまっている人々の心を
少しずつ解きほぐしていく。
コメント
* 敬称略 * 五十音順
飯島奈美(フードスタイリスト)
ココのような温かい人柄のオーナーがいるゲストハウスに私も行ってみたい。時間を共有するお互いのことを知らない人たちだからこそ、素直にはなせたり、勇気を与えられたりするのだと、しみじみ感じました。いずみさんのフルーツ酒、おにぎりのシーンがキラキラしていてすてきでした。
沖田修一(映画監督)
休むのは、ちょっとだけ罪悪感もあるし、わりと難しいことだと思う。こさささんの優しさが、映画を可愛らしく、せつなく見せている。人柄が映画と似ている。
向里祐香(俳優)
貴方が今、手に持ってるものをそっと置いて、この作品の世界にザブンッと思いっきり浸かってみてください。愛おしい時間に。心と身体がほぐれていく感覚を。背中をさすりながら「急がなくて良いんだよ」と、頭の中の雑音達が眠りにつく。なんだかお腹も空いてきた。よし、また明日から、ちょっとだけ頑張ってみるかな。
芝大輔(モグライダー / お笑い芸人)
この映画には派手な事件も目紛しい展開もなく、眩しい主人公もおらず、登場人物が抱えている悩みや葛藤はとても現実的で、会話もリアルで、誰もが持っている心の中の宿題みたいなものをゆっくり解決すればいいんだと言われてるようで自然と見入ってしまう作品でした。登場する食べ物が凄く印象的で、コロナ禍にあってそれぞれが向かい合わず黙っておにぎりを食べる様は不思議と殺伐感もなくそれぞれが前に進もうとしているように見えました。僕の実家はど田舎で民泊をしています。昔から年中人が集まる家です。僕の実家での事が訪れた人達にとってのココでの話になれば幸いです。
誠子(フリー芸人)
悲しくて辛い あの時があったから
だれかに優しくなれる
あなたに出逢えた
わたしのお母さんのおむすび
自家製の梅ぼしおむすび
この地球に生きてる
みんながんばってる
関町知弘(ライス)
登場人物全員に共感してしまうのは何故でしょう。
皆さんのリアルな演技と映像と音楽がこれでもかというほどマッチしていて終始感情が揺さぶられました。
ほっこりできて、ウルッとできて観終わった後、気付いたら元気が出てて。
恐らく観た方はみんなお腹が空いてしまうんだろうな。
監督、出演者、スタッフ、この映画に携わった全ての皆様、素敵な86分をありがとうございました。
地球のお魚ぽんちゃん(漫画家)
グラスに差し込む柔らかな午後の光と、
ふたりでこっそり飲んだ金木犀のお酒。
それはきっと忘れられない味になって。
あたたかな手触りで描かれる人間、時間、空気。
そのどれもが心地よく、だけど刹那的で、
心を掴んで離しませんでした。
未来の私は、またこの映画に救われるんだと思います。
ツレヅレハナコ(文筆家・料理研究家)
にぎりたてのあたたかいおにぎり、卵たっぷりの炒めもの、引っ越し作業中にみんなで食べる薬味なしそうめん……。ごちそうではなくても、ちょっと疲れた人の心をゆっくり溶かしてくれる食卓の力が随所に描かれています。
哲夫(笑い飯)
映画と聞いて鑑賞させていただいたのですが、いつの間にか、ドキュメント映像を観覧しているような気分になっていました。建物の優しさと人の優しさとその他なんやかんやの優しさが集っていました。ありがとうございました。
難波美佳(おにぎりスタンドリッツボン 店主)
私の実家はお米屋でご飯が余ったら祖母がよくおむすびを握ってくれて
それが当たり前だと思っていたけれど、大人になり、一人暮らしを始め仕事をして日々を過ごしていると、おむすびを作りたくなりました。
それが今では仕事になっています。
ココでは飯友さんと詩子ちゃんが、愛を込めておむすびを握ってくれています。
白央篤司(フードライター、コラムニスト)
なんとも素敵な憩いの映画。私もココで思う存分寝まくりたい。
彼らはきっとまた“あのおにぎり”を食べにココに戻ってくるんだろう。
林家正蔵(落語家)
浮かびあがる人間模様と彩りに心温くなる。
出てくる飯のどれもがたまらなく美味しそうで。
人間何があっても食べなきゃ。
腹が満たされると優しくなれるしね。
おかわりしたくなる作品だ。
東直子(歌人・作家)
しんどいなと感じたときに心から休める場所が欲しい……胸の底でそう思っていたことを掬い上げてくれた。やさしい人が集まる、あたたかい料理と懐かしい家と静けさ。「ココ」は正にそんな理想の場所だけど、一番いいなと思ったのは、決してもたれあい過ぎないこと。それぞれ誇り高く生きている。「ココ」は寄り添う場所としての「此処」であり、「個々」でもあるのだな、と思った。
前田有佳利(ゲストハウス情報マガジンFootPrints代表)
ゲストハウスは、日常を忘れる特別な宿じゃない。日常のすぐそばにあって、空間をともにする自分以外の誰かの日常まで交差する、そんな不思議な宿。ゲストハウスでさまざまな暮らしの選択肢に触れ、心の針が振れて、新しい価値観にたどりつけるようになっていく。だから私、ゲストハウスが好きなんだ。そう、改めて感じさせてくれる素敵な作品でした。
日常からほんの少し離れた「coco」での出会いが、日常に新しい風を送り込んでくれる。本作をきっかけに、撮影地「toco.」をはじめとする日本各地のゲストハウスを通じて、そういった感覚に出会える人が増えることを願っています。
横浜聡子(映画監督)
一つ屋根の下に集う他者同士である彼らはみな、何かに苦しんでいるようだ。その中身ははっきりとは示されず、解決したのかどうかもよくわからぬまま時間が経っていく。なのに最後はいつの間にか皆が前を向いている。そのことに不思議と納得させられてしまう、マジカルな映画。
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